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- 小児訪問診療
訪問診療の対象
当クリニックは現在約80名の小児患者さん※に訪問診療を提供しています。
訪問診療の対象は定期的な病院通院が困難な患者さんです。小児科領域では重症心身障害があって移動困難なお子さん、気管切開、人工呼吸器などの医療的ケアが必要なお子さん、悪性腫瘍の終末期のお子さんなどが対象になります。
原則当クリニックから半径16キロ圏内のお家が対象になりますが、それ以上遠方で近くに訪問診療医がいない場合は例外的に認められています。
※小児期の疾患で成人に達しても継続治療している方も含みます。
訪問診療を受けるまでの流れ
訪問診療は、病院主治医の先生からお電話やメールなどで御依頼いただき、ご自宅の場所やクリニックからの距離、希望される医療内容などを検討した上で、主治医の先生にお返事させていただきます。
お受けさせていただく場合は、訪問診療開始までに訪問診療の契約をさせていただく必要があるため、診療情報提供書の準備が整えば、クリニック受付にお電話いただき、外来受診予定日を決めさせていただきます。
訪問診療の実際
患者さんの病状、医療的ケアの内容などによって月1～2回、毎月定期的に訪問させていただきます。
また体調不良時などご相談いただいたら、定期訪問予定日以外にも臨時往診させていただきます。（緊急を要する場合、すぐにお伺いできないタイミングの場合など、病院主治医とご相談いただくことをお勧めすることもあります。）
訪問予定は前月の10日頃までにLINEを通じて日程調整させていただきます。
火曜・水曜・金曜の14時～17時、木曜の9時～17時、土曜の14時～17時に、医師と看護師の2名でお伺いします。
訪問診療では以下のことが可能です
- 人工呼吸器・酸素・排痰補助装置などの機器レンタルおよび医療的ケア上必要な衛生材料の支給（在宅療養指導管理を当クリニックで行っている方に限る）
- 気管カニューレ交換
- バルーンタイプの胃ろうボタン交換（内視鏡での確認）
- 酸素飽和度（SpO2）、呼気終末時炭酸ガス濃度（EtCO2）、血圧測定
- 血液検査、尿検査
- 細菌・ウイルス学的検査：細菌培養、迅速抗原検査（溶連菌、マイコプラズマ、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス）、多項目PCR検査「Biofire Spotfire R パネル」®
- 超音波検査
- 気管支ファイバー検査
- 気道クリアランス法
（肺内パーカッションベンチレーター：IPV®、陽・陰圧体外式人工呼吸器：RTX®） - 薬の処方（定期薬・臨時薬）
- 予防接種
- BOTOX®筋注
- 迷走神経刺激療法調整
- 酵素補充療法（2型ゴーシェ病）
- 体調不良時の点滴（脱水治療の輸液、抗菌薬静注など）
- 在宅看取り
なお、通常外来受診時に行う事務手続き（保険証、福祉受給券の確認、会計など）も訪問診療時に行わせていただきます。
交通費はいただいていません。
患者さんが定期受診されている主治医の病院（滋賀県立小児保健医療センターや滋賀医科大学附属病院などの基幹病院）との
情報共有は診療情報提供書や電話、ICTツール（びわこあさがおネット）などを用いて行っています。
（呼気終末時炭酸ガス濃度測定）
