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花粉症

■花粉症について

花粉症は花粉が原因で引き起こされるアレルギー性の病気です。
私たちの身体は体内へ侵入してくる異物に対して、それに対抗するための物質を作り出して、異物を排除しようとする仕組みを持っています。この反応が過剰に起こることを「アレルギー」といい、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど様々な症状が現れます。 最近は、花粉症を発症する年齢も低年齢化してきており、特に10代の方の増加が顕著であり、大人の発症率とさほど変わらないと言われており、2歳頃から花粉症の症状が出始めることもあり、小さい頃から花粉症対策を行うことが大切です。

■花粉症の症状

鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみが代表的な症状で、花粉症は毎年特定の時期に同じ症状が現れることが特徴です。子どもは鼻の穴が小さいため鼻づまりが起こりやすく、鼻水も大人のサラサラした鼻水とは違い、ドロッとした粘りのある鼻水がでることもあります。 初期の症状は風邪との見分けがつかない場合もありますが、目や鼻にかゆみが生じているかどうかも見分ける際のポイントになり、診察、血液検査などにより花粉症かどうかを診断することができます。
小さいお子さんほど自分の症状を言葉で伝えることが難しいので、お子さんの様子の変化に注意してあげてください。

■花粉症の原因

花粉症の約7割はスギ花粉症だと考えられています。
子どもの花粉症が増えている原因には諸説ありますが、以下のようなものがあげられます。

  • 花粉の飛散量が増加していること
  • 生活環境の変化

昔に比べて外で遊ぶ時間が減り、植物や動物に触れる機会が少なくなっていることにより免疫が変化し、本来は害のない花粉に対して免疫反応を起こしているのではないかと考えられています。

  • 親からの遺伝

花粉症自体が遺伝することはありませんが、アレルギー体質は遺伝することもあり、現代の子どもの親世代は花粉症の発症率が高く、お子さんもアレルギーへの反応が出やすく花粉症になりやすい可能性があります。

■花粉症の治療法

  • 対症療法

シーズン毎に症状を抑える治療法で、内服薬(抗アレルギー薬、ステロイド薬、漢方など)、点眼薬、点鼻薬などを使用する一般的な花粉症治療です。

  • 初期療法

花粉症の症状は、花粉が飛び始める時期に先駆けて現れるため、花粉の飛散予測日の1~2週間前に抗アレルギー薬や点鼻薬、点眼薬などの薬の使用を開始することで、花粉飛散のピーク時の症状を和らげることが期待できます。

  • 舌下免疫療法

花粉症の原因物質を薬として毎日投与することで、徐々に体を慣らしていきアレルギー反応を弱めていく治療です。治療期間が3~5年と長期に渡りますが、治療を継続することで、アレルギー症状を緩和もしくは症状を完全に抑えることが期待できます。花粉の飛散が落ち着く6月~12月に治療を開始します。現在ダニアレルギーとスギアレルギーのみ治療が可能です。
錠剤を舌の下に1分ほど保持する必要がありますので、5歳頃から始めることができます。

■ご自宅で気をつけること

花粉症対策で大切なことは、花粉をできるだけ体内に入れないことです。
外出時はマスクやメガネをし、帰宅時は服についた花粉を落としてから家に入りましょう。症状がひどい場合は着替えやシャワーも有効です。
鼻づまりがひどい時はお湯で洗顔したり、温かいおしぼりを鼻に当ててから鼻をかむと楽になります。
乾燥により目や鼻の粘膜、皮膚のバリア機能が低下することで症状が出やすくなりますので、宝内の加湿などの対策を行いましょう。
皮膚にも炎症やかゆみが出やすいため、保湿クリームなどをこまめに塗ってあげましょう。 一度に実行しようとするのはなかなか難しいですが、無理なくできることから取り組んでいきましょう。