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RSウイルス感染症
RSウイルスとは?
RSウイルスはかぜの原因ウイルスの一つであり、赤ちゃんから高齢者までかかる病気です。特に乳幼児に多く、6か月未満の子どもでは肺炎や細気管支炎などの重篤な症状を引き起こし、死亡することもあるため注意が必要です。
秋から冬場にかけて流行がみられると言われていますが、近年夏場でも流行がみられます。
どんな症状?
- 鼻水、咳、発熱など一般的なかぜの症状から始まりますが、RSウイルスが下気道に入り込むと、細気管支炎、肺炎にいたることもあります。合併症として、耳炎を起こすこともあります。
- 39℃以上の高熱が、上がったり下がったりしながら5日間程度続きます。
- 細気管支炎とは、肺の中の気管支が枝分かれし、細くなっている部分を細気管支といい、この細気管支の壁が炎症を起こして厚くなることで、肺への空気の通りが悪くなり、ヒューヒュー、ゼーゼーという喘鳴が聞かれます。乳幼児の細気管支炎の多くはRSウイルスによります。
- 初めて感染した乳幼児(特に1歳以下のお子さん)は、症状によっては入院が必要なこともあります。
治療は?
RSウイルスに対する治療薬はありません。咳や鼻水に対するお薬など対症療法になります。熱がある場合は、解熱剤を使用します。
ヒューヒュー、ゼーゼーしていて、酸素の取り込みがうまくできていない場合は、吸入器を用いて、気管支を広げるお薬などを吸入します。当院では、医師が必要だと判断した場合、吸入器を貸出させていただきます。
どうやって感染するの?予防法は?
鼻水、咳、くしゃみにウイルスが多く含まれており、飛沫感染で広がります。感染力がとても強く、保育園や幼稚園でも流行しやすいです。一度かかっても免疫がつきにくいため、次のシーズンには感染することがありますが、何度もかかっていくうちに症状も軽くなり、大人では鼻水、咳、喉の痛みなどのかぜ症状で済むことが多いとされています。
ただし高齢者では、特に基礎疾患のある場合、重症化することもあり、赤ちゃんだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんとの接触は注意しましょう。予防法は、手洗い・うがいが基本となります。
こんなときは受診を!
- 高熱が5日以上続くとき
- ゼーゼーという呼吸音が強い、苦しそう、胸やお腹をペコペコさせて呼吸をしているとき
- ミルクののみが悪い、水分がとれていないとき
- おしっこが出ていないとき
- ぐったりして顔色が悪いとき