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溶連菌感染症
溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症とは、A群溶血性レンサ球菌が原因となる感染症で、正式には『A群β溶血性連鎖球菌感染症』と言います。この菌が、主に喉に感染することで様々な症状が見られます。
症状は?
- 溶連菌感染症の症状として、主に発熱、咽頭痛、嘔吐などの症状があり、症状は人により異なりますが、風邪をひいた時と似ています。体幹や手足に痒みを伴う小さな発疹やイチゴ舌と呼ばれる赤いぶつぶつが舌に見られることがあります。また、治りかけの時期には落屑と言って手足の皮が剥けてくるという症状も見られることがあります。
- 重症化すると膿痂疹、蜂窩織炎、中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎など多彩な疾患を引き起こします。
- 潜伏期間は2-5日間ほどあり、家族間で感染が起こることもあります。
- A群溶血性レンサ球菌は、組織壊死を起こし、ショック症状を来す「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の原因菌としても知られています。
治療は?
- 抗生剤を10日間(または指示された日数)内服します。
- 症状がなくなっても、菌をしっかりやっつけないと、ぶり返すことがありますので、指示された期間を守りましょう。
登園・登校は?
抗生剤を丸一日分内服すれば、感染力は低下します。その後、熱が一日中出ていなければ、登園・登校して良いです。園や学校によっては登園・登校許可書が要る場合がありますので、必要であれば、指定された用紙を持って受診してください。
予防するには?
- 溶連菌の感染の経路としては、飛沫感染、接触感染といったものが挙げられます。
- 飛沫感染は、溶連菌に感染した人から咳やくしゃみなどで溶連菌を含む飛沫が空気中に拡散し、それを吸い込むことで感染します。
- 接触感染は、感染した人の体液などが付着したものとの間接的な接触で病原体が感染します。
- 手洗い・うがい・マスク!基本的な感染予防が大切です。
合併症について
まれに急性糸球体腎炎などを引き起こす危険性があります。
診断日より2週間後、熱もなく元気なときに検尿をさせていただき、腎炎になっていないかの検査をさせて頂きます。
また、むくみや、血尿などありましたら、受診するようにしてください。